“他人に合わせすぎて疲れる”——子どもの過剰適応と自分らしさ
◆ 「いい子だけど、いつも疲れている気がして」
・授業中は先生の顔色を伺っている
・友達に合わせすぎて自分の気持ちが言えない
・家ではグッタリしている、もしくはキレて爆発する
・「がんばりすぎてるのかな…」と親も感じる
吹田市の心療内科「ゆうゆうからだとこころのクリニック」でも、
「一見問題ないけれど、疲れきっている」お子さんの相談が後を絶ちません。
その背景にあるのは、
**“過剰適応”**と呼ばれる状態かもしれません。
◆ 「過剰適応」とは?
過剰適応とは、
周囲に合わせすぎて、自分の感情やニーズを抑え込んでしまう心理的状態です。
📌 こんな特徴があります:
・「周囲から浮かないように」が常に最優先
・本音を言えず「いい子」を演じ続ける
・自分の欲求を後回しにする
・他人の反応に敏感すぎる
・感情が出せず、疲弊する
このような状態が続くと、
いずれ心身のバランスを崩すことがあります:
・登校しぶり
・身体症状(腹痛・頭痛)
・情緒不安定
・無気力
・抑うつ傾向
◆ 北摂の学校でのあるケース
北摂地域のある中学校で、
「まじめでやさしい」と言われていた女子生徒が、
ある日突然、朝に動けなくなり登校できなくなりました。
本人に話を聞くと、
・「友達の輪を壊さないように笑顔をがんばってた」
・「本当はしんどいのに、助けてと言えなかった」
・「家でも『ちゃんとしてるね』と言われたくて我慢した」
と語りました。
その“我慢”は、自分の存在をかけた努力でもあったのです。
◆ 子どもが「過剰適応」になる背景
🔹 ① 幼少期からの“いい子”期待
→ 「しっかりしてるね」「お兄ちゃんでしょ」など、期待される役割を演じてきた。
🔹 ② 家庭や学校での緊張感
→ 対立を避けたい、空気を読んで怒らせたくない。
🔹 ③ 発達特性(ASD傾向など)により対人疲労が強い
→ 表面的には合わせられるが、内心はフル稼働。
🔹 ④ 自己評価が他者依存になりやすい性格傾向
→ 「褒められてはじめて安心できる」
◆ 吹田市の心療内科での支援内容
「ゆうゆうからだとこころのクリニック」では、
過剰適応のお子さんに対して、以下のようなアプローチを行っています:
🔹 ① 本人の「本音」に気づけるようサポート
→ 「どうしたい?」ではなく、「どんな時がいやだった?」から気持ちを探る。
🔹 ② “断る・伝える”練習を行う
→ ロールプレイで、「やめてほしい」「今は無理」などを安全な場で表現する練習。
🔹 ③ 家庭での“がんばりの評価”から“気持ちの共有”へ
→ 「ちゃんとできたね」より「どうだった?どんな気持ち?」という関わりへ。
🔹 ④ 学校との連携による“安心の場づくり”
→ 無理に全ての活動に参加しなくてもいい、ひとりになれる時間がある、などの調整。
◆ ご家庭でできる3つの声かけ・工夫
🔷 ① 「いい子じゃなくていいよ」と言葉で伝える
→ 子どもは“空気”より“言葉”で安心します。
🔷 ② 「嫌だったこと」を日常会話に取り入れる
→ 「今日何が楽しかった?」だけでなく、「ちょっとイヤだったことあった?」も聞いてみる。
🔷 ③ 家庭で“自分らしくいられる”時間を意識的につくる
→ 好きな服を着る、静かに一人で過ごせる、否定されない、そんな時間の積み重ねが“本来の自分”を守ります。
◆ 合わせすぎて疲れてしまう前に
子どもは本来、
「自分の気持ち」と「周囲との関係」を、少しずつすり合わせながら成長します。
でも、もし「自分をすり減らして」合わせているなら、
それは“適応”ではなく、“自己喪失”のはじまりかもしれません。
吹田市・北摂地域で、
私たちは子どもたちが“無理せずにいられる居場所”を増やしていきたいと願っています。