“友達が続かない子”——関係が途切れてしまう理由
◆「最初は仲良くなるのに、なぜか続かない」
・新学期の最初は友達ができる
・でも数か月すると距離ができる
・小さな誤解から関係がこじれる
・「またケンカした」と繰り返す
本人は「なんでこうなるかわからない」と言う
吹田市や北摂地域の学校現場でも、
「友達関係が長続きしない」という相談は少なくありません。
孤立しているわけではない。
人と関わること自体は嫌いではない。
けれど、関係が安定しない。
そこには、性格の問題ではなく、
関係の“維持”に関わるスキルの偏りが隠れていることがあります。
◆ 友達関係には「始める力」と「続ける力」がある
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フェーズ |
必要な力 |
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出会い |
興味を持つ、話しかける |
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初期関係 |
共通点を見つける、盛り上がる |
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維持 |
相手の変化に気づく、譲る、修復する |
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衝突後 |
謝る、気持ちを伝える、折り合いをつける |
多くの子どもは「始める力」はあっても、
「維持」「修復」の力が未熟なまま傷ついてしまうことがあります。
◆ 北摂の事例:小5女子の「また離れていく」
北摂地域の小学校に通う5年生の女の子。
学期の最初は仲良しグループに入るが、
少しずつ距離ができる。
理由を聞くと、
「なんか、ちょっと変わった」
「前みたいに楽しくない」
深く探ると、
・相手の小さな言動に敏感
・嫌なことを溜め込み、突然距離を置く
・自分の不安を言葉にできない
という特徴が見えてきました。
彼女は、
傷つく前に関係を切ることで、自分を守っていたのです。
◆ “続かない子”の心の動き
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外から見える行動 |
内部で起きていること |
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急に距離を置く |
期待が裏切られた不安 |
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無視する |
本当は傷ついている |
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グループを変える |
安全な場所を探している |
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「もういい」と言う |
これ以上傷つきたくない |
関係が続かないのは、
冷たいからではありません。
関係に対する期待が大きく、失望に敏感なだけかもしれません。
◆ 吹田市の心療内科での支援:「関係修復」の練習
「ゆうゆうからだとこころのクリニック」では、
友達関係が続きにくい子どもに対して、
“相手を変える”のではなく、“関係を扱う力”を育てる支援を行います。
🔹① 感情の言語化
→ 「イヤだった」「さみしかった」
→ 距離を置く前に言葉にする練習
🔹② 期待の調整
→ 友達は常に同じ温度ではない
→ 変化は関係の終わりではない
🔹③ 修復体験をつくる
→ 小さな誤解を安全な場で解消する
→ 「話せば戻れる」経験を積む
🔹④ 自己肯定感の補強
→ 関係が途切れても、自分の価値は下がらない
→ つながりは“数”ではなく“質”
◆ ご家庭でできる3つの関わり
🔷 ① 「また?」と責めない
→ 繰り返しは成長途中のサイン
🔷 ② 友達の悪口をすぐ否定しない
→ まずは感情を受け止める
🔷 ③ 親以外の安全な大人との関係を増やす
→ 関係の多様性が安定につながる
◆ 関係は「学習」の連続
友達関係は、
自然にうまくいくものではなく、
何度も失敗しながら学んでいくプロセスです。
続かない経験も、
無駄ではありません。
吹田市・北摂地域で、私たちは
友達関係で傷ついた子どもたちが、
再びつながる勇気を持てるよう支える支援を続けています。