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感情の波に飲み込まれないために ― 心の浮き沈みとの付き合い方

「昨日は元気だったのに、今日は何もかもがつらい」「理由もなく涙が出る」「ちょっとしたことで怒ってしまう」そんな感情の波に、自分で戸惑った経験はありませんか? 
 
私たち人間の心は常に揺れ動いています。嬉しいことがあれば気持ちは明るくなり、悲しいことがあれば沈みます。ですが、感情の起伏が激しく、それによって日常生活に支障が出ると、「こんな自分はおかしいのでは」と思ってしまう方もいるかもしれません。 
 
実際、気分の波が大きい人は、自分自身を責めやすく、周囲からも誤解されやすい傾向があります。しかし、感情の動きには理由があります。睡眠不足や疲労、ストレスの蓄積、過去のトラウマや心の傷など、さまざまな要因が複雑に絡み合い、心のバランスを崩してしまうのです。 
 
まずは、「気分が不安定な自分もいていい」と認めることが大切です。感情を否定するのではなく、「いま、こんなふうに感じているんだな」と受け止めてあげるだけで、心は少し落ち着きを取り戻します。 
 
また、感情の波に飲み込まれないためには、自分の状態に気づく力を養うことが必要です。たとえば、毎日の気分や体調をメモに残すことで、自分の心のリズムや引き金となる出来事が見えてくるかもしれません。 
 
「なぜこんなことでイライラするのか」「本当は何に傷ついているのか」――そうした問いを丁寧に掘り下げていくことで、感情に振り回されるのではなく、感情と上手に付き合えるようになります。 
 
感情の波は、誰にでもある自然な現象です。問題は、その波に“溺れてしまう”こと。波が来たときにどうやって浮かぶか、そのための方法を身につけておくことが大切です。 
 
ゆうゆうからだとこころのクリニックでは、感情の揺れに悩む方と一緒に、心の波乗りの方法を見つけていきます。 
 
あなたの気持ちは、決して“おかしい”ものではありません。心の波を受け入れることから、本当の意味での心の安定が始まるのです。