“集中できない子”——気が散るのは意志の問題?
◆「ちゃんと聞きなさい」と言われ続ける子ども
・授業中にぼーっとしている
・宿題を始めてもすぐ別のことを始める
・話を最後まで聞けない
・物をなくしやすい
・注意すると「聞いてた」と言うが、内容を覚えていない
吹田市や北摂地域でも、
「集中力がないのではないか」という相談は非常に多いテーマです。
しかし、“集中できない”という状態を
単純に意志の弱さと捉えるのは危険です。
◆ 集中は「努力」ではなく「脳の機能」
集中とは、
・必要な情報を選び
・不要な刺激を遮断し
・一定時間維持する
という複雑な神経機能の連携によって成り立っています。
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外から見える行動 |
背景にある可能性 |
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すぐ気が散る |
注意の持続機能の弱さ |
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話を忘れる |
ワーキングメモリの課題 |
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落ち着きがない |
衝動抑制の未熟さ |
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ぼーっとする |
過度な疲労・不安 |
つまり、
集中できないのは「やる気」ではなく、
神経発達や情緒状態の影響であることが多いのです。
◆ 北摂の事例:小3男子の「動きながらでないと無理」
北摂地域の小学校に通う3年生の男の子。
授業中に椅子を揺らし、鉛筆を回し、よく立ち上がる。
先生からは「落ち着きがない」と指摘されていました。
しかし本人は、
「動いてないと、逆に聞けへん」
と話しました。
実際、軽く身体を動かしているときのほうが
話の内容を覚えていることがわかりました。
これは、
体の刺激が集中を助けるタイプだったのです。
◆ “集中できない子”の内側
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状況 |
内部で起きていること |
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音が多い教室 |
情報過多で処理が追いつかない |
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長い説明 |
記憶容量を超える |
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一斉指示 |
個別のペースに合わない |
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不安が強い |
脳のリソースが不安処理に取られる |
集中は、
安心・環境・脳機能のバランスで決まります。
◆ 吹田市の心療内科での支援:「集中させる」より「集中できる条件を探す」
「ゆうゆうからだとこころのクリニック」では、
集中力を“鍛える”ことよりも、
集中しやすい条件を整えることを重視します。
🔹① 刺激の整理
→ 座席の位置
→ 音の少ない環境
→ 視覚情報を減らす
🔹② タスクの分割
→ 長時間を求めない
→ 10分単位で区切る
🔹③ 体を使う工夫
→ 立って勉強
→ クッション利用
→ 軽いストレッチ
🔹④ 不安や睡眠の評価
→ 心理的要因の確認
→ 必要に応じた医療的支援
◆ ご家庭でできる3つの工夫
🔷 ① 「集中しなさい」と言わない
→ 抽象的で負担になる
🔷 ② 短時間集中+休憩のリズムを作る
→ 集中は波があるもの
🔷 ③ できた時間を具体的に評価する
→ 「今日は10分できたね」
◆ 集中は“性格”ではない
集中できない子は、
だらしないのではありません。
ただ、
その子の脳に合わない環境で努力を強いられているだけかもしれません。
吹田市・北摂地域で、私たちは
集中できない子どもを叱るのではなく、
その子に合った集中の形を一緒に探す支援を続けています。