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“ことばが遅い・会話が続かない”——子どもの発語・コミュニケーションの支援とは?

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◆「3歳なのに、まだほとんど話さないんです…」

吹田市の心療内科には、保護者の方からこのような相談がよく寄せられます。

 ・「まわりの子が話してるのに、うちの子は単語ばかり」

 ・「質問しても返事がこない」

 ・「話がかみ合わない。会話が続かない」

ことばの発達や、コミュニケーションのやりとりに不安を感じたとき、どう支援していけばよいのでしょうか。

◆「ことば」は、実は“発達の集大成”

ことばがスムーズに出るためには、
聞く力(聴覚の発達)
真似する力(模倣)
経験を整理する力(記憶や理解)
表現したい気持ちや欲求
など、多くの土台がバランスよく育っている必要があります。

つまり、「ことばが遅れている」という現象の裏には、
**“その子なりの育ちのリズム”や、“凸凹(発達のアンバランス)”**が隠れていることがよくあります。

◆ 北摂エリアでも増える、言語面での発達相談

近年、北摂地域でも言葉の発達に関する相談が増加しています。
これは、早期発見・早期支援への意識が高まってきた証とも言えるでしょう。

特に以下のような特徴が見られる場合、支援の入り口になります:

🔹 2歳を過ぎても単語が少ない
🔹 質問に対して、オウム返しになる
🔹 名前を呼ばれても振り向かないことがある
🔹 人とのやりとりより、モノへの関心が強い

これらは発達性言語障害や**自閉スペクトラム症(ASD)**の一部の特徴と重なることもあり、
早めに専門家に相談することで、支援の方向性が見えてきます。

◆ 吹田市の心療内科での支援内容

「ゆうゆうからだとこころのクリニック」では、ことばやコミュニケーションの発達がゆっくりなお子さんに対して、以下のような支援を行っています。

発達評価(K式・新版KABC-II など)を通じて全体のバランスを把握
  → 言語以外の「認知・社会性・身体発達」などを含めたトータルな視点でサポートします。

プレイセラピーや個別療育的かかわり
  → 言葉以外の手段(遊び・視線・表情)を使って、“伝える楽しさ”を育てることからスタートします。

保護者向けの関わり方サポート
  → 家庭でできる声かけや、「待つこと」「言葉を引き出す環境づくり」の工夫を一緒に考えていきます。

言語聴覚士・作業療法士・保育園や学校との連携
  → 必要に応じて多職種チームで支援計画を立て、継続的なサポートを実施します。

◆ 家庭でできる「ことばを育てる」ヒント3選

🔸 ①「答えを教える」より「問いかける」
  → 例:「これは?」と聞かれたら、「それ、赤い車だね。君は何色が好き?」など、やりとりを重ねていく工夫が有効です。

🔸 ② すぐに言葉で答えなくても“伝えようとする姿勢”を認める
  → 指差し・表情・身振りなど、非言語的なコミュニケーションも大切な発達の一歩です。

🔸 ③ 語りかけは、短く・ゆっくり・繰り返し
  → 「わんわん、きたね」「おいしいね」「もっと、いる?」といった短くて具体的な言葉を、楽しくたくさん届けてください。

◆ 会話が“続かない”子には、脳の仕組みの特性が関係することも

発語があっても、以下のような特徴が見られる場合は、「会話力(対話性)」の支援が必要なケースがあります。

🔹 話す内容が一方的・興味のある話だけ続く
🔹 会話の文脈が飛びがち
🔹 相手の気持ちや反応に気づきにくい

これは、**社会的なつながりや、相手の視点に立つスキル(社会性認知)**が育ちにくい背景があることも。
そのため、ことばだけでなく「心のやりとり」そのものを支える支援が大切になります。

◆「話せるようになること」ではなく、「伝わる体験を重ねること」が大事

子どもが話せるようになるには、「伝わった!」という成功体験が欠かせません。
焦らず、その子なりのペースで、“ことばの芽”を育てていくことが何よりの近道です。

私たち「ゆうゆうからだとこころのクリニック」では、
北摂・吹田市エリアの保護者の皆さまと一緒に、
お子さんのことばと心が豊かに広がっていくような支援を今後も丁寧に続けていきます。