「“なんとなく不安”の正体とは?」:漠然とした不調へのアプローチ
2025.06.21
理由がはっきりしないのに不安な気持ちが続く——そんな経験はありませんか?目に見える問題があるわけではないのに、なぜか落ち着かず、心がソワソワする。これは“漠然とした不安”と呼ばれ、現代を生きる多くの人が抱えている心の状態です。
こうした不安は、日常の小さなストレスが蓄積して生まれることがあります。「なんとなく体調がすぐれない」「夜、寝つきが悪い」「人と会うのが億劫になる」といった変化も、この不安が背景にあるサインかもしれません。
また、完璧主義や他者との比較、将来への漠然とした不安感なども、“理由のない不安”を引き起こしやすくします。情報過多な現代では、スマートフォンから流れ込む大量のニュースやSNSの投稿も、知らず知らずのうちに私たちの心に影響を与えています。
認知行動療法(CBT)では、このような不安に対して「気持ちにラベルを貼る」というアプローチを行います。つまり、「今、自分は何に対して不安を感じているのか?」「その不安は現実的か?」と問いかけ、漠然とした不安を少しずつ言語化していくのです。
言葉にすることで、心の霧が少しずつ晴れていきます。また、深呼吸や体に意識を向けるマインドフルネスも、不安との距離を保つ方法として有効です。
不安は誰にでもある自然な感情です。「不安になってはいけない」と否定するのではなく、「不安とどう付き合うか」を一緒に考えていくことが、心を守る第一歩です。
ゆうゆうからだとこころのクリニックでは、不安に関するご相談も丁寧にお受けしております。お気軽にご連絡ください。