“5月病”って本当にあるの?心の不調を防ぐためにできること
2025.05.01
ゴールデンウィークを迎えるこの時期、「なんとなく気分が乗らない」「朝起きるのがつらい」と感じていませんか?それは“5月病”と呼ばれる、心と体が新しい環境に適応しきれず疲れが出るタイミングかもしれません。この記事では、5月病のメカニズムと、予防・対処法を精神科の視点からわかりやすく解説します。
5月病とは?なぜこの時期に不調になるのか
“5月病”は正式な診断名ではなく、新生活のストレス・緊張から一段落した後に起こる一時的なうつ状態を指します。
主に進学・就職・転勤など、4月に環境が大きく変化した人に多く見られ、そのプレッシャーが連休で一気に緩むことで、心のバランスが崩れやすくなるのです。特に以下のような症状が続いている場合、注意が必要です:
- 気分が落ち込む/やる気が出ない
- 集中力が続かない/ミスが増える
- 食欲の低下・過食
- 不眠・中途覚醒
5月病を防ぐセルフケア5選
① 朝同じ時間に起きて太陽を浴びる
セロトニン(心の安定に関わる脳内物質)の分泌を促進し、睡眠リズムを整えます。
② 軽い運動を習慣にする(散歩・ストレッチ)
運動は気分転換とストレス解消に効果的です。
③ “頑張りすぎない”スケジュール管理
1日のタスクを詰め込みすぎず、余白のある計画を。
④ 好きなことに触れる時間を意識的に作る
音楽・アロマ・カフェ時間など「自分の回復習慣」を持つことが鍵です。
⑤ 誰かに話す/相談する
感情のアウトプットはストレス軽減の第一歩です。
こんなときは医療機関へ相談を
2週間以上にわたって気分の落ち込みや体の不調が続く場合、心の病気(うつ病・適応障害など)の可能性も否定できません。
「学校や仕事に行けない」「涙が止まらない」「生きているのがつらい」といった症状が見られるときは、早めに専門医に相談しましょう。
まとめ
5月病は誰にでも起こりうる一時的な不調ですが、正しくケアすることで悪化を防ぐことができます。
当クリニックでは、環境変化によるこころの不調に対して、丁寧な問診と必要なサポートをご提供しています。
お気軽にご相談ください。