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「やる気が出ないのは甘え?」その問いに終止符を 

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「今日は何もする気が起きない」「本当はやらなきゃいけないのに体が動かない」 
そんな日が続くと、多くの人が自分を責めてしまいます。 
「やる気が出ないなんて、ただの甘えなんじゃないか?」と。 

吹田市の当院にも、「気合が足りないだけだと思っていたけれど、どうにも生活が立ち行かない」という相談が少なくありません。 
けれど、ここで強調したいのは、「やる気のなさ=甘え」ではないということです。 

 “やる気”は、意志ではなく「脳のエネルギー」 

意欲や集中力は、実はかなり“生理的”なもので、脳のコンディションに強く左右されます。 
睡眠の質、血糖値、自律神経のバランス、過去のストレス経験、トラウマ的記憶——それらが複雑に影響し合って、「やる気が出るかどうか」が決まっているのです。 

つまり、「今日はなんだか動けない」という状態は、“甘え”ではなく、“体と脳からの信号”かもしれないのです。 

頑張るより、「立ち止まる技術」 

現代社会は「がんばり続けること」に高い価値を置きがちです。ですが、本当に必要なのは、「立ち止まって休む力」「小さく始める力」ではないでしょうか? 

たとえば、朝起きてベッドから出られなかったとき、自分を責めるのではなく、まずはカーテンを少しだけ開けてみる。 
外の光を浴びてみる。お水を一口飲んでみる。それだけで十分な“1歩”なのです。 

吹田市という都市生活の中では、便利さの裏で「余白のない日々」になりやすいもの。だからこそ、「休む力」や「立ち止まる練習」を、意識的に日常に取り入れてみてください。 

やる気のなさを“見つめる”視点 

「やる気が出ない」自分に対して、つい評価や意味づけをしたくなる気持ちはわかります。でもまずは、「今の自分が何を求めているのか?」という視点を持つことから始めてみましょう。 

  • 今は身体的に疲れているのか
  • 誰かの期待に応え続けて燃え尽きていないか
  • 本当はやりたくないことに、無理して取り組んでいないか 

そういった“内側の声”に丁寧に耳を傾けることで、「やる気が出ない」の背景にある本質が見えてくることがあります。 

一緒に整理してみませんか? 

当院では、こうした“やる気が出ない日常”についてのご相談も丁寧にお受けしています。 
吹田市で暮らすなかで感じる「見えないこころの疲れ」を、一人で抱え込まず、ぜひ一緒に言葉にしてみませんか? 

「自分を責める日々」を終わらせることは、「自分を理解する日々」の始まりかもしれません。